• 2020年05月14日 (木)
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2019年5月12日開催「安藤桃子さんと語ろう!映画と読書の話」から戯曲が誕生しました!

 2019年5月12日に開催した「安藤桃子さんと語ろう!映画と読書の話」の際に、講師の安藤桃子さんが参加の中高生40名の皆さんに募った言葉(1-文学の種)を元に、戯曲(2-戯曲『未完成』)を作ってくださいました。
 安藤桃子さんからは、以下のメッセージをいただいています。
※戯曲とメッセージは3月時点で、安藤桃子さんから届いたものです。

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 2019年5月12日、中高生に「好きな言葉」について問い、そして共に考えた。一人3つずつ好きな言葉を選んだリストには、予想以上に個性的な言葉が並んだ。
 そのリストから出来るだけ幅広くピックアップし、みんなの「好き」の種を使って作品を制作する約束をした。
 あれから1年、なんとも個性的でちょっと不思議な短い戯曲が仕上がった。ひとりひとりの個性の種をいただき、どうやって私という畑で発芽させられるのか、わくわくしながら言葉と感性のパズルを楽しんだ。
 今、世の中は不安でいっぱいだ。参加してくれた中高生の中には、ちょうど卒業を迎える生徒も沢山いる。中には県外の大学へ進学する子もいるだろう。人生の節目である卒業式も通常の形で行われず、地元を、親元を離れるという事だけでも不安は大きいにも関わらず、更にこの状況が重なり、どんな想いで過ごしているのかな?と心を寄せていたところだった。
 実はこの戯曲、ずいぶん前に完成していたのだが、入稿するタイミングが奇しくもこの時期になり、直前に書き直させて頂いた。
 どんなことがあっても、自分の中から湧き出てくる「好き」という気持ちに立っていれば、きっと乗り越えていける。そして、みんなの「好き」が、世界を変えていくと、私は心から信じている。

みんなの「好き」の言葉の種を分けてもらい、私の書くという「好き」で受け取り、楽しく原稿用紙を飛び回らせてもらいました。皆さん、素敵な種をありがとう!そして、皆さんの“黎明”を心から祈っています!

                          令和2年3月
                          安藤桃子 拝
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<注>戯曲はPDFデータで公開いたします。
視覚障害等がある方にはテキストデータをお渡ししますので、
オーテピア高知図書館までお問い合わせください。