日本魚類分類学の先駆け
日本の魚類分類学の先駆けとして多大な貢献をした田中茂穂。研究論文は
約300、著書は50冊に及ぶ。1911年から1930年にかけて、全巻からなる
「日本産魚類図説」を完成させた。日本産魚類図説に掲載している287種
のうち、41種が新種であった。また、1913年には、スタンフォード大学と
の共著により、1235種の魚類を掲載した「日本産魚類目録(英文)」を出
版している。
寺田寅彦の同級生!
田中茂穂は、上街小学校(現・第四小学校)から高知県尋常中学校(現・
高知追手前高等学校)に進んだ。同級生には寺田寅彦もいて、首席を争っ
た仲だったという。その後、田中は東京帝国大学理学部の動物学科に進む
ことになる。
牧野富太郎との親交
田中は同郷の研究者である牧野富太郎とも親交があった。写真は田中が
1952年に東京の牧野邸を訪ねたときに撮ったものである。郷土や分類学に
ついて語り合ったという。
田中茂穂関係資料の寄贈
この度、高知みらい科学館の開館に合わせて、田中茂穂関係資料が田中博
士のご家族より科学館に寄贈されました。貴重な資料も多くあります。今
後、このコーナーで展示していきます。