土佐の天文暦学者

山崎正光、五藤斉三、関 勉・・・と日本の天文学に貢献する人材を輩出し た高知。実は、江戸時代の土佐にも、日本の天文学に貢献した人材が数多 くいました。江戸時代、暦(カレンダー)を作るには、天体観測をする必 要がありました。そのため、江戸時代の暦学者は、同時に天文学者でもあ ったのです。



谷秦山
日本人初の暦(貞享暦)を作った、渋川春海(安井算哲)の弟子で、土佐 天文暦学の創始者。高知の緯度を北緯33度半と測定した。

川谷薊山
谷秦山の子・垣守に暦学を学んだ。宝暦13(1763)年9月1日、 官暦に載っていなかった日食を予測し、的中させ全国的に有名になった。

片岡直次郎
川谷薊山に暦学を学んだ。津野町(旧葉山村)永野に天体観測台を作って 観測していた。細川半蔵の天文暦学の師であった。