生命のつながり
すべての生きものはDNAでつながっています

地球上には、私たち「ヒト」も含め、さまざまな生きものがすんでいます。これを「生物の多様性」といいます。一方、すべての生きものに共通していることがあります。それは、すべての生きものは「DNA」をもつ細胞でできているということです。

DNAには、その生きものの体をつくるための情報が含まれていて、これらは、父親と母親から半分ずつ受け継いだものです。その情報はたった4種類の物質( A ・ T ・ G ・ C )の組み合わせでできています。そして、そのしくみもすべての生きものに共通です。これは、すべての生きものが共通の祖先から始まったことを表しています。

今から38億年ほど前、地球上で最初の生命(細胞)が誕生しました。それから現在までの38億年間、多様な進化をくり返しながら、DNAは情報を受け継ぎ続けています。私たちヒトも含め、現在地球上にすむすべての生きもの(一つ一つ、一人一人)がもつDNAには、38億年間、一度もとぎれることなく続いてきた、それぞれの歴史が刻まれているといえます。