第3期オーテピア高知図書館サービス計画(案)について 1. 計画の位置付け オーテピア高知図書館における、効果的かつ効率的な図書館サービスの実施及び図書館サービス水準の維持・向上を図るため、基本的な考え方と具体的な方策を明らかにするもの (第1期: H29〜R3 第2期: R4〜R8 第3期:R9〜R13) 2. 総括的な指標の推移  〔表〕 〔表の説明〕指標 R3年度(1期最終年度) R7年度 R8年度(2期目標値)R7達成状況の順に表記〔表の説明終わり〕 �@年間個人貸出点数 1,134,070 989,350 115万 86.0% �Aレファレンス件数 27,627 15,286 3.1万 49.3% �B県民一人あたり年間貸出点数※数値は日本図書館協会調査に基づく(暫定値を除く) 4.9 4.7(暫定) 5.2 90.4% �Cオーテピア年間入館者数 766,467 991,111 100万 99.1% 〔表終わり〕 参考:県内人口(住民基本台帳)701,531人(R3.1.1時点) 664,863人(R7.1.1時点) 〔グラフ〕 �@年間個人貸出点数 R3年度 1,134,070 R4年度 1,103,351 R5年度 1,069,907 R6年度 1,031,572 R7年度 989,350  R8年度目標 1,150,000 �Aレファレンス件数(全体)R3年度 27,627 R4年度 20,621 R5年度 20,368 R6年度 19,605 R7年度 15,286 R8年度目標 31,000  レファレンス件数(所蔵レファレンス※)R3年度 22,418 R4年度 15,403 R5年度 15,090 R6年度 14,740 R7年度 11,518  レファレンス件数(事項レファレンス※)R3年度 5,209 R4年度 5,218 R5年度 5,278 R6年度 4,865 R7年度 3,768 ※所蔵レファレンス…単純な所蔵の有無を問うもの ※事項レファレンス…必要な資料・情報を案内するもの �B県民一人あたり年間貸出点数 R3年度 4.9 R4年度 4.8 R5年度 4.9 R6年度 4.8 R7年度 4.7 R8年度目標 5.2 �Cオーテピア年間入館者数(人) R3年度 766,467 R4年度 839,370 R5年度 924,593 R6年度 962,948 R7年度 991,111 R8年度目標 1,000,000  【参考】県全体の個人貸出点数(R7年度) オーテピア高知図書館※市・移動図書館、電子書籍サービスの貸出回数を含む 約105万 高知市分館室 約106万 県内市町村※図書館設置市町村における貸出点数(高知市除く) 約103万 総計約314万点 第2期指標の評価 �@年間貸出点数は減少傾向が続き目標達成は難しい状況であり、今後も県人口の減少に伴い同様の傾向が続くことが想定される。 �A検索機の利用増による所蔵レファレンスの大幅減により目標達成は難しい状況。 �B全国平均と同水準まで近づいた。(全国平均との差 H25:△1.77点 → R6:+0.04点) �C入館者数は増加傾向でありほぼ目標を達成。 第3期の指標(目標年次:R13) �@減少傾向を押しとどめるため、R3〜R5の貸出点数の平均水準(110万点)を目指す⇒(指標)個人貸出点数:110万点  �A従来の相談に加えAI検索によるハルシネーション(※)なども考慮し、図書館司書による信頼性のある情報提供の重要性が増すという考えから、事項レファレンスを指標とし高い水準を目指す ⇒(指標)事項レファレンス件数:5,500件 ※生成AIが事実と異なる内容をもっともらしく生成してしまう現象 �B県全体の読書環境の改善を図るため、引き続き5.2点を目指す ⇒(指標)県民一人あたりの貸出点数:5.2点 �C人口減少が続く中においても現在の水準を維持する ⇒(指標)オーテピア入館者数:100万人 3.策定スケジュール R7.10月〜R7.12月 サービス計画意見交換 R8.2月 図書館協議会 R8.3月 サービス計画推進委員会 R8.7月 サービス計画推進委員会、図書館協議会 R8.9月〜10月 県市各教育委員会・各議会で案について報告 R8.10月〜11月 パブリックコメント R8.12月 県市各教育委員会・各議会でパブコメ後の対応について報告 R9.1月 県市各定例教育委員会で付議(策定) 4.第3期サービス計画の強化・充実のポイント 基本的な考え方 これまでの2期10年の基本理念及び基本方針を継承しつつ、「人口減少の加速と交通手段の縮小による来館困難者の増」や「生成AIの急速な普及」といった、図書館を取り巻く社会情勢の変化に順応するため、具体的な取組の強化や見直しを図る。 1 地域を支える情報拠点機能の充実 これまでの主な取組[]内は直近の実績値 電子書籍サービスへの児童生徒・教職員の一括登録の促進[【県立】48校※特別支援学校含む 【私立】7校 【市町村】6市3町1村 いずれもR8.8時点] 貴重資料のデジタル化とウェブ公開 [デジタル化資料画像数(公開分) 146,476点 R8.3.31時点] 現状・課題 地域を支える情報拠点として、利用者のニーズや社会の課題に即した資料・情報の収集・提供が必要。 住民の高齢化や公共交通の廃止・縮小が進んでおり、図書館サービスが受けられない県民が増加する可能性がある。 強化・充実のポイント 電子書籍サービスなどの、図書館に行かなくても図書館を利用できる取組(非来館型サービス)のさらなる充実を図る。 高知県関係資料の充実と情報発信、デジタル化促進による資料の保存と活用の両立を図る。  2 暮らしや仕事の中でのさまざまな課題解決への支援 これまでの主な取組[]内は直近の実績値 ニーズに対応した資料収集、ブックリスト・パスファインダー(調べものガイド)の作成・改訂 [R7作成数 【ブックリスト】20種 【パスファインダー】23種] 利用者の習熟度やテーマに応じた情報リテラシー講座の実施 [R7 8回 延べ49人参加] 関係機関と連携した相談会の開催や出前図書館の実施 [R7 【相談会】21回、約160人参加(延べ)、【出前図書館】58回] 現状・課題 生成AIの普及が加速する中で、より信頼性の高い情報へのニーズが高まっている。 年代やデジタルスキルのレベルなど、利用者の状況に応じた情報リテラシー向上の機会が必要。 強化・充実のポイント 必要な資料・情報を案内する「事項レファレンス」を提供できるよう、司書の専門性の向上に取り組む。 情報リテラシー講座やパスファインダー(調べものガイド)などにより、信頼性の高い情報を選び活用してくことを学ぶ機会を提供する。 3 利用者に応じた対象別の図書館サービスの充実 これまでの主な取組[]内は直近の実績値 新たな「こども読書週間事業」(読書マラソン)の実施 [R7 38名参加] 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」プラン作成講座及び全国高等学校ビブリオバトル高知県大会の開催 [R7 延べ59人参加] やさしい日本語を用いた図書館見学及び活用講座の実施 [R7 日本語教室3クラス 延べ26人参加] 「手話で楽しむおはなし会」の開催 [R7 2回 延べ60人参加] 現状・課題 デジタル環境に生きる子どもたちに対し、基礎的な経験の場の提供が十分でない。 不登校、ひきこもり、ヤングケアラーなど、困難を抱えるティーンズに対して、情報や居場所の提供によるサポートが必要。 在留外国人や障害のある人などに対する情報提供が十分でない。 強化・充実のポイント 読み聞かせやブックトーク、司書との対話など、図書館ならではの人と本を結ぶ取組を充実させる。 専門機関と連携し、図書館の持つ資源を生かして、学びの機会を提供する。 関係機関や市町村立図書館等との連携を通じて、在留外国人や障害のある人などとその支援者に届く効果的な広報を行う。 4 連携・支援及び図書館の活用 これまでの主な取組[]内は直近の実績値 地域課題に対応した取組(多文化サービスやバリアフリーサービス等)の創出に向けた各市町村への働きかけ、協力貸出用資料の収集・提供(具体的な活用の提案を含む) [R7市町村訪問回数 計69回] 市町村立図書館等の課題に応じた研修機会の提供 [R7 延べ19回] 学校のカリキュラムに対応したデータベース活用講座等、情報リテラシー向上に役立つ学習機会の提供 [R7 【高校を対象にした図書館活用講座】 2校延べ3回] 高知市内各館室の特色や傾向を把握するための地域カルテの作成 [R7取組対象 4分室] 現状・課題 【県】オーテピア高知図書館で実施している課題解決支援の取組を、各市町村立図書館等の実態に合わせたうえで実施し、サービスのさらなる向上につなげる必要がある。 【市】GIGAスクール構想や探究学習の推進などの学校現場のニーズ変化の把握、協力のあり方の再検討が必要。 強化・充実のポイント 【県】市町村立図書館等における課題解決支援サービス実施への支援を強化するため、オンラインを活用した研修機会の提供や協力貸出用資料の充実を図る。 【市】自発的・協働的な学びをサポートするため、学校現場のニーズを把握するとともに、学校図書館との連携に向けたモデル事業の実施と拡大を行う。