オーテピア高知 声と点字の図書館広報誌「すばる」 2025年8月号 通算387号 目次 ☆ご利用案内 1ページ ☆声と点字の図書館からのお知らせ 2ページ ☆関係機関からのお知らせ 4ページ ☆情報支援アラカルト 5ページ ☆ルミエールサロンからこんにちは 5ページ ☆新刊図書紹介  録音図書  デイジー図書(1から21) 9ページ  マルチメディアデイジー図書(22から24) 13ページ  点字図書(31から60) 14ページ ☆読書のすすめ  録音図書(61から80) 21ページ  点字図書(81から100) 25ページ ☆司書の掘り出し物(101から105) 29ぺージ 1ページ ご利用案内 ●開館時間 火曜日から金曜日:9時から20時まで 土曜日:9時から18時まで(7・8月は20時まで) 日曜日・祝日:9時から18時まで ●休館日 令和7年度 月曜日(祝日の場合は開館)/毎月第3金曜日(8月および祝日を除く。) 資料特別整理期間(令和7年度は8月10日から13日まで) 年末年始(12月29日から1月5日まで) 令和8年2月20日(金曜日)は第3金曜日ですが、開館します。 令和8年2月24日(火曜日)は休館します。 ●高知よさこい祭り2025桟敷席設置工事について 高知の暑い夏を彩る『よさこい祭り』。今年は8月9日(土曜日)から12日(火曜日)まで開催されます。それに伴い、追手筋演舞場の桟敷席設置工事が7月25日(金曜日)頃から始まります。追手筋側からご来館される方は、通行できない場合がありますので、ご注意ください。 ●8月の休館・開館について オーテピア高知 声と点字の図書館・オーテピア高知図書館は8月10日(日曜日)から13日(水曜日)まで、資料特別整理期間のため休館します(高知みらい科学館は開館)。それに伴い、8月15日(第3金曜日)は、3館いずれも開館です。 ●オーテピア駐車場の入口変更のお知らせ 8月3日(日曜日)から8月13日(水曜日)の期間は、よさこい祭り桟敷席の準備・設置・片付けのため、駐車場の出入口が、中の橋通り(オーテピア東)側になります。なお、8月10日(日曜日)から8月12日(火曜日)は、オーテピア駐車場は利用できません。 2ページ 声と点字の図書館からのお知らせ ※9月15日(月曜日・祝日)は、声と点字の図書館の利用者さん、ボランティアさん、職員による交流会とルミエールフェスタを開催します。是非、オーテピアへお越しください。 ●声と点字の図書館 交流会のご案内 声と点字の図書館では、声と点字の図書館の利用者さんとボランティアさん、職員の交流会を開催いたします。 今年は、声と点字の図書館で製作された点字・録音図書の中から、点訳・音訳に携わったボランティアさんが、自ら本の紹介やおすすめポイントをお話くださいます。録音図書の一節をボランティアさんが直に読み上げてくれるかも・・・。読書の秋に向けて、お気に入りの一冊を見つけてみませんか?声と点字の図書館の利用者さんは、どなたでも参加できます。 開催日時:令和7年9月15日(月曜日・祝日) 9時30分から10時30分 受付:9時20分から 会場:オーテピア4階研修室 内容:声と点字の図書館製作図書紹介、利用者さん・ボランティアさん・職員の交流会 9月10日(水曜日)までに声と点字の図書館へ、お電話でお申し込みください。電話:088-823-9488 ●ルミエールフェスタ2025開催のお知らせ 見えない、見えにくい方の生活と読書をサポート!ルミエールフェスタ2025を開催します。視覚障害、高齢、病気などで「見えない・見えにくい方」をサポートするイベントです。便利グッズの購入や最新の福祉機器に触っていただくことができます。「見えない・見えにくい方」はもちろん、ご家族や支援者の方々、関心のある方など、どなたもお気軽にご来場ください。 《ルミエールとは、フランス語で『光』のことです》 日時:令和7年9月15日(月曜日・祝日)10時30分から16時 会場:オーテピア4階ホール 内容: 1 見えない・見えにくい方向けの様々な便利な用具や機器の即売、展示会 出展業者(予定): 日本点字図書館、(株)Ashirase、メガネのクスノセ、メガネのカドタ、高知システム開発、てとてあさひ  2 高知県立盲学校コーナー 学校紹介及び視覚障害のあるお子さんの教育相談と点字名刺体験。 3 盲導犬体験歩行(視覚障害者向け) 視覚障害者を対象とした盲導犬体験歩行。事前予約が必要。 盲導犬体験歩行事前申し込みは、088-823-8820(ルミエールサロン)まで。 4 あしらせ体験歩行(視覚障害者向け) 視覚障害者のためのナビゲーションデバイスである『あしらせ』体験歩行。 コンパクトな機器を靴につけて、アプリで目的地を伝えれば、足に伝わる振動が目的地まで案内。 5 相談コーナー 6 声と点字の図書館バリアフリー図書コーナー 7 セミナー ・日常生活用具と便利グッズの最新情報 ①10時45分から11時15分   ②13時から13時30分 視覚障害者向けの日常生活用具・便利グッズの使い方や用具・機器の特徴などを解説。 講師:社会福祉法人 日本点字図書館 ・盲導犬教室 (一般の方向けの教室) ①11時30分から12時  ②13時45分から14時15分 盲導犬の生い立ちや視覚障害の方との生活など、盲導犬のことを知る教室。 講師:社会福祉法人 日本ライトハウス お問い合わせ:088-823-9488 (オーテピア高知 声と点字の図書館) 4ページ 関係機関からのお知らせ 〈高知市役所総務課調査統計担当からのお知らせ〉 ●令和7年国勢調査の実施について 令和7年10月1日を調査期日として、令和7年国勢調査が実施されます。 国勢調査は、日本に住むすべての人と世帯が対象となる調査です。 9月中旬より、調査員が皆さんのお宅を訪問し、調査票を配布します。 拡大文字調査票、点字調査票等をご希望の場合は、総務課調査統計担当までご連絡ください。 調査へのご協力をよろしくお願いいたします。 ご不明な点がある場合、高知市にお住まいの方は、高知市役所総務課調査統計担当までご連絡ください。 連絡先:高知市役所総務課調査統計担当  電話:088-823-9453 ファックス:088-824-3638 ※高知市以外にお住まいの方は、お住まいの各市町村へお問い合わせください。 〈高知県立盲学校からのお知らせ〉 ●盲学校一日体験入学のご案内 高知県立盲学校は、視覚に障害のある幼児から成人の生徒が学んでいます。この度、盲学校では、高校生から成人の方を対象に一日体験入学を開催いたします。見え方のこと、進路や仕事のことについてご相談に応じますので、一日体験入学にご参加してみませんか。 対象:高校生から成人の方 日時:令和7年10月15日(水曜日) 10時から15時(予定) (受付:9時30分から) 給食を希望される方は、当日、給食費(390円)が必要です。 申込締切:令和7年9月19日(金曜日)まで 申込み:高知県立盲学校 体験入学係 〒780-0926 高知市大膳町6‐32 電話:088-823-8721 Mail:mo-s8721@g.kochinet.ed.jp 5ページ 情報支援アラカルト ルミエールフェスタでお待ちしています! 情報支援担当の脇水です。 ルミエールサロンさんと声と点字の図書館の秋の祭典、ルミエールフェスタが、今年も9月15日(月曜日・祝日)にオーテピアで開催されます。 機器展示会を初めとして、最新機器を紹介するセミナーや、当館主催の交流会など、様々なイベントを用意して皆様をお待ちしています。 当日は、もちろん私も会場内か、図書館のカウンター内におりますので、お立ち寄りの際には、お気軽にお声がけ頂けると嬉しいです。 本コラムで取り上げた各種機器やアプリに関するご質問、コラムへのご意見、ご感想など、皆様と直接お目にかかり、お話しできるのを楽しみにしています。 それでは当日、会場で皆様のお越しをお待ちしています! ルミエールサロンからこんにちは すばる読者の皆さま、こんにちは。ルミエールサロンの日浦です。 8月といえば、高知の夏「よさこい祭り」ですね。参加される方や見に行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年も一段と暑いので、皆さん熱中症にならないように十分お気を付けください。 私の暑さ対策で一番おすすめなのが、頭皮にかける冷却スプレーです。帽子を被って日差しよけができても髪の毛はものすごい熱がこもるので、頭皮用冷却スプレーをするだけで体感温度が一気に下がるのがわかります。ホームセンターや雑貨屋さんで販売しています。皆さんはどんな暑さ対策をされていますか? 1.ルミエールフェスタ2025 日本点字図書館商品取り置き(予約)のお知らせ ルミエールフェスタ2025開催当日に日本点字図書館で購入する予定の商品の事前予約を行います。人気商品などは午前中に品切れしてしまう可能性がありますので、購入希望がありましたら事前にルミエールサロンまでお名前と連絡先電話番号、おおよその来場時間をご連絡ください。商品を取り置きしておきます。当日、来場の際は、日本点字図書館ブースにて予約をしている旨をお伝えください。 なお、ルミエールフェスタ当日は、補装具や日常生活用具制度の申請はできませんので、あらかじめご了承ください。補装具・日常生活用具制度を利用して商品の購入をご希望の方は、お住まいの市町村役場へご相談ください。 ●予約受付電話番号 088-823-8820(ルミエールサロン直通) ●事前予約受付期間 9月9日(火曜日)まで 事務所不在時は、電話が転送されます。転送後、数回呼び出した後、留守番電話になることもあります。留守番電話になりましたら、「お名前、連絡先」を録音してください。こちらから近日中に折り返しいたします。留守番電話になり、録音していただきませんと、折り返し連絡が、できませんのでご注意ください。 ご面倒をおかけしますが、どうぞご了承ください。 2.ルミエールフェスタピックアップ (1)視覚障害者向け盲導犬体験歩行と盲導犬教室 ルミエールフェスタでは盲導犬との歩行および生活に興味をお持ちの方に、盲導犬との歩行をじっくりと体験してもらう体験歩行会を実施します。今回盲導犬の体験歩行を実施するのは社会福祉法人日本ライトハウスです。体験歩行については当日参加も可能ですが、混み合う事も予想されますので、ご希望の方はルミエールサロン(088‐823‐8820)まで事前にご予約をお願いいたします。 また、盲導犬の体験歩行とは別に、盲導犬の生い立ちや盲導犬との共同生活についてお話する盲導犬教室も開催します。盲導犬についてのセミナーはオーテピア4階のホールにて、①11時30分から12時、②13時45分から14時15分の2回開催予定です。①②は同じ内容です。体験歩行は視覚障害のある方のみ対象ですが、盲導犬教室はどなたでも参加できます。盲導犬についてご興味のある方はぜひご参加下さい。 (2)歩行支援ナビゲーションシステム「あしらせ」体験会 近年、単独歩行時に便利な支援機器を利用する方法でiPhoneを使用する方が増えてきています。しかし、歩きスマホはどうしても注意散漫になったり、周囲の騒音で音声案内が聞き取りにくい場合があります。専用アプリを起動し、目的地を設定した後は靴の中に装着したあしらせが振動で誘導してくれます。普段、単独歩行が不安な方も、是非この体験会であしらせを体感してみてください。当日はスニーカー、もしくは革靴でお越しください。あしらせはiPhoneもしくはiPadを使用します。体験会では、あしらせアプリが入ったiPhoneを用意しますので、iPhone、iPadをお持ちでない方も体験できます。予約不要です。 3.ルミエールサロン閉庁期間のお知らせ 下記の期間、盲学校の閉庁期間となりますのでルミエールサロンもお休みになります。土日を含むので長期のお休みとなります。 ●閉庁期間 8月9日(土曜日)から8月17日(日曜日) なお、電話は転送になり高知県身体障害者連合会本部の事務につながるか、留守電になります。こちらから折り返しの連絡は、8月18日(月曜日)以降になります。大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 また、8月14日(木曜日)ルミエールサロンの日は、閉庁期間中ですので、お休みいたします。 4.「見えない見えにくい方のための iPhone 教室」 ルミエールサロンで、見えない見えにくい方のためのiPhone の使い方教室を開催します。対象となる方は見えない、見えにくい方で、iPhoneを持っていないけどご興味がある方、すでに持っているけど新しい使い方を知りたい方です。初めての方は、電話のかけ方や基本操作など、音声操作で可能な使い方について説明します。すでに持っている方には、視覚障害者用のアプリ(ビーマイアイズやシーイングAI)など情報取得の助けとなるものを紹介します。(金融機関や買い物アプリなど金銭を取り扱うアプリの紹介はできません。また通信会社などの紹介などはできません。) 事前予約制ですので、ご希望の方は開催日の1週間前までに必ず事前にご連絡をください。 ●開催日時:毎月第2木曜日 13時から14時30分 ●申込締切:開催日の1週間前 ●定員:各回 2人(先着順) ●場所:視覚障害者向け機器展示室 ルミエールサロン 高知市大膳町 6-32 県立盲学校内 ●対象:高知県内在住の視覚障害者 ●申込方法:088-823-8820(ルミエールサロン) ※ご都合がつかない場合は、個別で対応させていただきますのでご相談ください。 5.ルミエールサロンの利用方法 ●開設日:月曜日から金曜日 9 時から 17 時まで ●場所:高知市大膳町6-32(高知県立盲学校内) ルミエールサロンでは、ご自宅に相談員が訪問する事もできます。出張費や利用料はありませんので、お気軽にお問い合わせください。 ご見学希望の方は、必ず事前にお電話をください。 お申し込みは、居住地によって窓口が異なります。 ① 高知市にお住まい方は、高知市障がい福祉課 電話:088-823-9378(担当:須藤、渋谷) ② 高知市以外にお住まいの方はルミエールサロン 電話:088-823-8820(担当:金平、日浦、中川) ※ルミエールサロンに指導員が不在の場合、電話は転送後、留守番電話となりますので、お名前と電話番号を録音ください。近日中に折り返し、ご連絡いたします。 9ページ 新刊図書紹介 新しく蔵書にした図書を紹介します。 〈録音図書〉 ●デイジー図書 ※1から21まで ☆高知声と点字の図書館製作図書 8の1 紀貫之の土佐日記は航海記 西野 恕(ゆるす) 著 / リーブル / 4時間7分 / 武田 廣一 音訳・編集 / 川田 美子・森岡 富子 校正 手こぎ船で向かう、土佐~京都55日間の船旅物語! 土佐日記の原文と現代口語訳を掲載し、土佐日記が航海記であるという視点で筋書きの単調さを補う。土佐日記の新しい楽しみ方を示す一冊。 8の2 業務スーパーが牛乳パックでようかんを売る合理的な理由 沼田 昭二・神田(かんだ) 啓晴(よしはる) 著 / 日経BP / 5時間23分 / 山﨑 まり 音訳・編集 /上杉 節子・小原 彰子 校正 「牛乳パック入りの水ようかん」など変な商品が並ぶ業務スーパー。「変」の背景には合理的な理由があった! 小売業界屈指のドル箱を生んだ神戸物産創業者・沼田昭二がその仕掛けを明かす。『日経トップリーダー』連載に加筆。 8の3 はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵 みんなで学ぶ 一条 真也 著 / 三冬社(さんとうしゃ) / 2時間33分 / 有澤 美保 音訳・編集 / 森岡 富子・上杉 節子 校正 将来「何をしていくか」を見つける、誰にでも真心で接する…。孔子の教えが書かれた「論語」には、しあわせに生きる知恵が詰まっている。「論語」に出てくる孔子の言葉を、わかりやすく解説する。 ☆寄贈・委託図書 8の4 声の雑誌 さくら草 2025年7月号 朗読ボランティア さくら草 編 / 2時間58分 新聞、雑誌から抜粋した時事ネタや生活情報を掲載した月刊誌。7月号は、東京新聞「ドラマ「あんぱん」脚光」、日本経済新聞「ラジコ登場、エリアの垣根崩す」などを収録。 <厚生労働省委託・第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書> 【小学校低学年の部】 8の5 ライオンのくにのネズミ さかとく み雪(みゆき) 作 / 中央公論新社 / 46分 ライオンのくにに引っ越したネズミの家族。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らは、お互いにわかりあうことができるのか? 「優しさと勇気」についての絵本としても、「国際理解教育」の教材としても読める一冊。 8の6 ぼくのねこポー (とっておきのどうわ) 岩瀬 成子(じょうこ) 作 / PHP研究所 / 31分 学校からの帰り道、塀の上にいたねこを家に連れて帰った。ぼくの家のねこになってくれたらいいな、と思っていたけれど、仲良くなった転校生の森くんから、引っ越した日にねこが逃げ出したことを聞いて…。 8の7 ともだち リンダ・サラ 作 / しらいすみこ 訳 / ひさかたチャイルド / 32分 ぼくとエトは、大のなかよし。丘の上で段ボール箱の中に入って遊ぶ。ある日、知らない男の子が仲間に入れてほしいとやってきた。エトは「いいよ!」と言ったけど…。新しい友達が現れ、揺れる「ぼく」の気持ちを描いた物語。 8の8 ワレワレはアマガエル 松橋 利光 文・写真 / アリス館 / 46分 アマガエルのくらしを知っている? ギャッギャッという大きな声のひみつや、産卵からおたまじゃくしになり、冬眠するまでを、アマガエルが楽しく自己紹介する写真絵本。写真について詳しく解説した「かえるメモ」も掲載。 【小学校中学年の部】 8の9 ふみきりペンギン (らいおんbooks) おくはら ゆめ 作・絵/あかね書房/1時間31分 ゆうとはペンギンの話を、るりは白いヘビの噂を、ななこは鏡のライオンを、そうすけはフクロウの占いを、聞いたり、見たり、感じたり…。「ふつうとは?」を決めつけず「自分らしさ」を肯定する、ある町の小学3年生の物語。 8の10 バラクラバ・ボーイ (文研ブックランド) ジェニー・ロブソン 作/もりうち すみこ 訳/文研出版/1時間42分 バラクラバ帽をかぶった転入生のトミーがやってきた。なぜトミーは帽子をかぶってるの? あの帽子の下には何が隠されている? ぼくとドゥミサニの退屈な日々は、「バラクラバ・ボーイ」によって大きく変わり…。 8の11 たった2℃(にどしー)で・・・  地球の気温上昇がもたらす環境災害 キム ファン 文/童心社/34分 地球の平均気温が2℃あがると、環境災害がはじまる。地球の気温上昇をとめろ!地球温暖化による環境の変化がもたらす生きものたちへの重大な危機を、絵で直感的にわかりやすく表現した絵本。 8の12 ねえねえ、なに見てる? ビクター・ベルモント 絵と文 / 金原(かねはら) 瑞人(みずひと) 訳 / 河出書房新社 / 42分 科学者のママ、ゲーム好きのパパ、音楽家のおじさん…。同じ場にいても、見ているもの、その見え方は全く違う!? 食卓を囲む家族の異なる世界を鮮やかに描く、多様性と共感について知る絵本。 【小学校高学年の部】 8の13 森に帰らなかったカラス ジーン・ウィリス 作 / 山崎(やまざき) 美紀(みき) 訳 / 徳間書店 / 6時間53分 1957年、ロンドン郊外の町。少年ミックはケガをしたカラスのひなを助けた。ひなはミックになつき、やがて地域の人気者になるが…。のちにロンドン動物園の主任飼育員となった少年の、実話にもとづく心あたたまる物語。 8の14 マナティーがいた夏 (ほるぷ読み物シリーズ -セカイへの窓-) エヴァン・グリフィス 作 / 多賀谷(たがや) 正子(まさこ) 訳 / ほるぷ出版 / 9時間13分 11歳の夏休み、ピーターはすべてうまくやれるはずだった。「生き物発見ノート」を完成させ、認知症のおじいちゃんの世話をし、けがをしたマナティーを守る。ところが…。変化に向き合う勇気をくれる、ひと夏の成長物語。 8の15 とびたて! みんなのドラゴン 難病ALSの先生と日明小(ひあかりしょう)合唱部の冒険 オザワ部長 著 / 岩崎書店 / 3時間45分 殻を破り、壁を乗り越え、自分を好きになる-。人前でしゃべれない内気な女の子が出会ったのは、難病をわずらう先生。仲間たちと力を合わせ、夢の舞台に挑んだ感動の物語。 【中学校の部】 8の16 わたしは食べるのが下手 (Sunnyside Books) 天川(てんかわ) 栄人(えいと) 作 / 小峰書店 / 5時間46分 給食の時間に気持ちが悪くなった葵は、保健室でクラスの問題児・咲子に「たぶん君、会食恐怖症」と言われる。実は咲子も食に関わる悩みを抱えていた。そんな2人はイケメン栄養教諭に焚きつけられ給食改革に乗り出すことに…。 8の17 鳥居きみ子 家族とフィールドワークを進めた人類学者 竹内 紘子 著 / くもん出版 / 4時間34分 夫・龍蔵や家族と共に探検のようなフィールドワーク(野外調査)を進めた鳥居きみ子は、人類学の中でも、昔から伝わる生活・風習・伝説等を調べる民族学を切り開き…。これまで紹介されることがなかったきみ子の生涯を描く。 【高等学校の部】 8の18 夜の日記 (金原瑞人選モダン・クラシックYA) ヴィーラ・ヒラナンダニ 著 / 山田 文(ふみ) 訳 / 作品社 / 7時間59分 独立とともに、ふたつに分かれてしまった祖国。ちがう宗教を信じる者たちが互いを憎みあい、傷つけあう。少女は亡き母にあてて、揺れる心を日記につづる…。1947年8月のインドとパキスタンの分離独立をテーマにした小説。 [早川清文学振興財団寄贈図書] 8の19 グレイラットの殺人  M.W.クレイヴン 著 / 東野 さやか 訳 / 16時間35分 サミット開催が迫るなか、関係者が殺された。捜査を命じられた刑事ワシントン・ポーは3年前の強盗殺人事件との関連を疑い…。2022年英国推理作家協会(CWA)賞イアン・フレミング・スティール・ダガー賞受賞。声優の藤井(ふじい)剛(ごう)による朗読。 8の20 樹木(じゅもく)が地球を守っている ペーター・ヴォールレーベン 著 / 岡本 朋子 訳 / 12時間49分 長年、ドイツで森林の管理をしてきた著者が、雨量や気温を適切な状態へと調整する樹木の秘められた力を明かし、環境問題の解決へ手がかりを示す。 8の21 両京(りょうきょう)十五日 1 凶兆 馬(ば) 伯庸(はくよう) 著 / 齋藤 正高(まさたか)、 泊(とまり) 功(こう) 訳 / 21時間59分 15世紀の中国、明(みん)の時代。北京から南京に遣わされた皇太子は爆発による襲撃を受ける。さらに北京にいる皇帝も命を狙われていることを知り…。 13ページ ●マルチメディアデイジー図書 ※22から24まで ☆高知声と点字の図書館製作図書 8の22 もふもふライリーとちいさなエリザベス ナカイ サヤカ 文/うよ 高山 絵/リサ・ソーンダース 原作/サウザンブックス社/28分/藤永 洋子 デイジー編集/有澤 美保 ナレーション/横山 恭子・秋澤 良子 音訳校正/有澤 美保・平岡 公子 デイジー校正 エリザベスは、歩けない、話せない女の子。でも、ほほえむことができました。ある日、もふもふの大きな犬ライリーがやってきて…。母子感染症による障害をもったエリザベスと愛犬ライリーの、人々のこころに灯りをともす物語。 ☆寄贈・委託図書 8の23 怖いけど面白い予防医学  森 勇磨(ゆうま) 著 / 6時間14分 毎日大量の酒を飲み、肥満の状態が続くとどうなる?医師が、病気の果てに人はどうなるかを紹介し、病気の仕組みや大病を避ける方法などを解説。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。 8の24 人気料理の黄金比味つけ150 主婦と生活社 編 / 4時間8分 定番料理は調味料の黄金比率を使うとおいしく作れる。しょうゆや砂糖、味噌など、基本の調味料を使った、炒めものや煮物などのレシピ約150品を紹介。本文テキスト、画像も収録したマルチメディアデイジー。 14ページ 〈点字図書〉 ※31から60まで ☆高知声と点字の図書館製作図書 8の31 ああうれしい 畠中 恵 著/文藝春秋/4巻/近藤 恵美子 点訳/野村 真衣・森川 知津佳 校正 町名主の跡取り息子・麻之助は新米父となり張り切るが、相談事は待ってくれない。悪友に妻たちまで巻き込み、時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く! 「まんまこと」シリーズ第10弾。 8の32 赤川次郎ミステリーコレクション 17 三毛猫ホームズの黄昏ホテル 赤川 次郎 作/岩崎書店/4巻/横山 節子 点訳/村山 嘉那・宮田 和代 校正 ホームズたちが招かれた、由緒あるホテル。ここでは10年前、オーナーの一人娘が殺されるという事件があり、その時居合わせた人たちが、再び招待されていた。惨劇は繰り返されるのか? 8の33 奇商クラブ G.K.チェスタトン 著/南条 竹則 訳/東京創元社/3巻/府川 史 点訳/小松 弘恵・森川 知津佳 校正 今までにない奇抜な商売で実益を上げている者に限り、入会を許可する…。〈ブラウン神父〉シリーズに先駆けて発表した、風変わりな秘密結社「奇商クラブ」をめぐる奇妙な話6編の新訳。 8の34 奇跡のパン  日本中で行列ができる「乃が美」を生んだ「超・逆転思考」 阪上 雄司 著/KADOKAWA/2巻/吉田 博文 点訳/横山 節子・山田 裕子 校正 1日5万本売れる「食パン」を作ったのは、パンの焼き方も知らない素人だった。高級「生」食パン専門店「乃が美」の創業者である著者が、その誕生から全国展開までの道のりを明かす。 8の35 坂本龍馬の映画史 谷川 建司 著/筑摩書房/6巻/小松 弘恵 点訳/手島 博子・森川 知津佳 校正 映像作品での坂本龍馬像は大きく変わってきた。阪東妻三郎から赤楚衛二まで、龍馬を描いた映画・ドラマ全作品を徹底検証。龍馬イメージの変遷に歴史観と時代の価値観の反映を見る。 8の36 世界ぐるぐる怪異紀行 どうして“わからないもの”はこわいの?(14歳の世渡り術) 奥野 克巳 監修/奥野 克巳 ほか 著/河出書房新社/2巻/森田 雛 点訳/田内 路子・芝藤 邦美 校正 世界にはどんな怪異があり、どんな背景や意味があるのか。ベナンの妖術師、ヴァヌアツで取り憑いた魔女など、9人の文化人類学者が各国の調査研究地で体験し、見聞きした怪異を紹介。 8の37 世界名作“ひとこと”劇場 読んどけばよかった、でもきっと読まない、名作文学の短すぎるあらすじ101選 ジョン・アトキンソン 著/川合 亮平・東 佑亮 訳/ハーパーコリンズ・ジャパン/1巻/諸木 佳子 点訳/森本 歩・野並 亜紀 校正 人vsクジラ。いや、クジラ勝つにきまってるやん。(『白鯨』より)。プラトンから聖書、ヘミングウェイ、ダン・ブラウンまで、西洋文学史の大著・名作を関西弁翻訳でぶった切る、最短文学入門。 8の38 ソニーは銀座でSONYになった 銀座ソニービル物語 盛田が挑んだ日本企業初の“ブランド戦略” 宮本 喜一 著/プレジデント社/3巻/藤田 久子 点訳/吉田 博文・筒井 多喜夫 校正 ビルの大半にショールームの機能を持たせた、当時の日本では前例のない試み。ソニーにとって失敗の許されないプロジェクトだった。ソニービルの開業と、日本企業初のブランド戦略を辿る。 8の39 それからの彼女 アンヌ・ヴィアゼムスキー 著/原 正人 訳/DU BOOKS/4巻/三宮 禮子 点訳/鎮西 康子・諸木 佳子 校正 激動の五月革命に傾倒していく夫と、幸せな結婚生活を望む彼女の行方は…。ゴダールの妻として過ごした日々を綴った自伝的小説の続編。2018年公開映画『グッバイ・ゴダール!』原作。 8の40 杜子春(スラよみ!日本文学名作シリーズ 1) 芥川 龍之介 作/松尾 清貴 現代語訳/理論社/2巻/山本 悦子 点訳/横山 節子・岩川 雅士 校正 貧しい若者が一夜にして金持ちになるが…。「杜子春」ほか、「トロッコ」「戯作三昧」「開化の殺人」「藪の中」を読みやすい現代語訳で収録。短編小説の名手、芥川龍之介の傑作集。 8の41 涙(パスカル・キニャール・コレクション) パスカル・キニャール 著/博多 かおる 訳/水声社/3巻/鎮西 康子 点訳/産田 由香・辻 友紀子 校正 年代記作者ニタール、見知らぬ女の顔を探し求めさまようアルトニッド。反復する誕生、鏡像のような双子…。史実と虚構を断章形式で織り交ぜ、フランス語の起源に肉薄する謎めいた小説。 8の42 24のひらめき!と僕らの季節(14歳の世渡り術) 田丸 雅智 著/河出書房新社/3巻/村山 嘉那 点訳/川村 文子・小松 弘恵 校正 春を告げる人、星空での川下り、お盆に帰ってくるデパート、初日の出との綱引き…。現代ショートショートの名手が贈る、日本の四季を楽しむ新感覚短編集。二十四節気がテーマの全24編。 8の43 ファイナル・ウイッシュ ミューステリオンの館 西澤 保彦 著/星海社/4巻/門田 年夫 点訳/二宮 幸・安部 あゆみ 校正 生と死の狭間の〈ミューステリオンの館〉に集められた10人の共通点は、〈広富学園〉の関係者であったこと。誰が、なぜ、彼らを、〈館〉に招集したのか…。特殊設定ミステリの新たなる境地。 8の44 魔術師クノンは見えている 6 南野 海風 著/KADOKAWA/3巻/宮田 和代 点訳/山本 悦子・大石 真由美 校正 調和の派閥のシロトから、禁忌の学問の共同実験に誘われたクノンに、2つの課題が立ちはだかる。クノンはそれを同時に解決すべく、新魔道具の開発に着手し…。書下ろし番外編も収録。 8の45 「未病改善」のススメ ドイツは自然療法へと舵を切った! 亀井 勉 ほか 著/五月書房新社/2巻/西原 秀樹 点訳/府川 史・岡田 英子 校正 心身の自然治癒力を高めて、「未病改善」していこう! 病気になる前の“未病”についての様々な考え方や事例を説明し、ヨーガや音楽療法など、未病のうちに健康を取り戻すヒントを紹介。 8の46 元コミュ障アナウンサーが考案した会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書 吉田 尚記 著/アスコム/3巻/小松 弘恵 点訳/嶋﨑 祐子・安部 あゆみ 校正 会話の「気まずい・こわい・嫌われたくない」を卒業できる! 元コミュ障アナウンサーが“30秒の会話もつらい”という人に向けて、一番やさしい会話術を伝授。すぐに使えるテクニックも満載。 8の47 ようこそ、イソップ村へ 寺谷 純一郎 著/文芸社/4巻/村上 紀子 点訳/吉井 淳一・石元 優子 校正 議会でのアリたちによる強引な可決により、キリギリスの演奏が禁圧され…。「アリとキリギリス」など、イソップ童話をもとに、ブラックなスパイスを効かせた大人の童話集。著者は高知県出身。 8の48  余生の文学 吉田 健一 著/平凡社/3巻/三宮 季里 点訳/八木 桃代・岡﨑 満枝 校正 言葉の他に人間の精神を全面的に動かし得るものはない…。古今東西の作品を自在に渉猟して綴る、文学論、文章論、そして人生論。書物と読書への愛情があふれる11編の随想を収録。 8の49 落雷と祝福 「好き」に生かされる短歌とエッセイ 岡本 真帆 著/朝日新聞出版/2巻/安部 あゆみ 点訳/岡﨑 満枝・濵田 佳奈美 校正 日没のあとの光としてそこに人を集める駅の花屋は マンガ、映画、グミ、犬、ぬいぐるみ…。さまざまな「好き」に揺れる心を見つめ、詠んだ短歌やエッセイを収録。著者は高知県出身の歌人。 8の50 ラスト1行の四字熟語(5分間ノンストップショートストーリー) たから しげる 著/PHP研究所/2巻/宮田 和代 点訳/藤田 久子・山田 裕子 校正 手相占いのおばあさんに声をかけられた。好きな男の子に告白するよう言われるが、実はおばあさんは…。1話5分で読めて、四字熟語が楽しく学べる短編25話。解説、関連語、例文付き。 8の51 ルビとたいせつな宝もの(本屋さんのルビねこ) 野中 柊 作/理論社/1巻/山本 憲夫 点訳/諸木 佳子・宮田 和代 校正 ルビは、本に積もったほこりから生まれた、本屋の看板ねこ。ノミの市を見てまわっていると、おもちゃ屋の看板ねこ、ジュエとであう。ちょっと風変わりなこのねこと、ルビは友達になりたくて…。 ☆購入図書 8の52 <おてがるBOOK78> おいしいご当地駅みやげ大百科 お菓子・スイーツ編①  京都ライトハウス情報製作センター 編/1巻 駅で買える「お菓子・スイーツ系」のおみやげに注目。日本の駅構内、駅直結の商業施設、駅前店舗で手に入るご当地おみやげを3回に分けて厳選紹介。第1弾は、北海道・東北・関東の駅。 8の53 50歳からのこれでグッスリ!!眠りの習慣①(ライト★シリーズ 37) 京都ライトハウス情報製作センター 編/1巻 睡眠に対して悩みや不安をもつ中高年は少なくない。精神科医の著者が不眠の原因を説明しつつ、快眠のテクニックを紹介。『50歳からのこれでグッスリ!!眠りの習慣』を一部抜粋。 8の54 <1/2文庫シリーズ90> 大原千鶴のひとり分ごはん① 京都ライトハウス情報製作センター 編/1巻 一日の終わりにゆっくりと食事を楽しむ自由な時間は何物にも変えられないもの。ひとり分の夕食の準備や楽しく続けるコツなど、無理なく作ってちゃんと食べる生活は生きる自信につながる。 ☆寄贈・委託図書 8の55 介護保険の手引き 令和6年5月 高知市健康福祉部介護保険課 編集/高知市健康福祉部介護保険課/1巻 介護保険制度、介護保険料、介護サービス等についてまとめた手引き。高知市内の相談窓口についても掲載。令和6年5月現在。 8の56 全国盲学校弁論大会全国大会弁論集 第91回 2023(令和5)年度  毎日新聞社点字毎日部 編/毎日新聞社点字毎日部/1巻 2023年10月6日に秋田県で開催された全国盲学校弁論大会の弁論集。墨字も併記。 8の57 普通をずらして生きる ニューロダイバーシティ入門 伊藤 穰一,松本 理寿輝 著/リンクタイズ/3巻 標準的な能力を持つ人と区別されてきた、発達障害や自閉症などの非定型な人々。しかし、これからは両者が混ざることでこそ社会が変化する。ニューロダイバーシティのありかたを教育に実践する2人が、多様性社会の最新デザインを語る。 8の58 私たちの税金 令和6年度版 点字広報誌 国税庁広報広聴室 編/国税庁広報広聴室/1巻 令和6年4月1日現在の法令等に基づいて、所得税を中心に、障害者の生活と関係する税について解説する。 [厚生労働省委託図書] 8の59 13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本 久保田 裕 監修/メイツユニバーサルコンテンツ/2巻 パクリは法律的にOK? ネットの画像はどこまで使っていいの? インターネットやSNSで作品を閲覧したり作ったり、発信したりするときに知っておきたい著作権のしくみをわかりやすく解説。 8の60 ぼくは彼女のふりをする 内田 裕基 著/主婦の友インフォス/4巻 双子の姉の制服を着て、少女のふりをする中学生のぼく。姉のふりを続ける彼は、少年と少女の2つの生活を送るうちに、自分自身の在り方を問い始め…。思春期の繊細に揺れ動く心を描く。 21ページ 読書のすすめ 最近完成した他館製作のものを中心に、サピエ図書館からお勧めの録音・点字図書各20冊をご紹介します。タイトル、著者、資料種別、巻数[デイジー図書は録音時間]、内容の順です。点字・デイジー等別媒体がある場合は表示しています。 〈録音図書〉※61から80まで 8の61 逸脱刑事  前川 裕 著 10時間37分  東京・下町の警察署生活安全課の無紋は、徹底的に調べ上げる手法で、「こだわり無紋」と呼ばれていた。殺人事件の重要参考人が縊死体で発見され、その捜査に、担当外ながら無紋は巻き込まれていく。ド真面目刑事が闇を穿つ! 8の62 そして誰かがいなくなる  下村 敦史 著 8時間28分 [点字あり] 大雪の日、大人気作家の御津島が細部までこだわった新邸のお披露目会が行われた。招かれたのは作家、編集者、文芸評論家、そして名探偵。最初は和やかな雰囲気だったが、次第に雲行きが怪しくなっていく。著者の自邸を舞台にした、前代未聞のミステリー。 8の63 ブラッドマーク  堂場 瞬一 著 14時間10分 [点字あり] 探偵ジョーに、メジャー球団から依頼が。獲得を目指す有望選手を調査してほしいという。尾行中、ジョーの目の前で誘拐が発生。さらに、スポーツ賭博の疑惑が浮上する。「大人の男」の美学が詰まった書下ろしハードボイルド。 8の64 大阪府警遠楓ハルカの捜査日報  松嶋 智左 著 8時間16分  夫が邪魔な落ち目の女優、盗作疑惑のデザイナー、警察官僚志望の大学生。些細なミスも見逃さない大阪府警の遠楓が、完全犯罪を企む彼らを追いつめる!倒叙形式で描かれた警察ミステリー。 8の65 平安謎解き歌ごよみ 在原業平とくちなしの女房  遠藤 遼 著 8時間56分 [点字あり] 時は平安。容姿端麗、歌の名手でもある在原業平に小野小町からお呼びがかかる。絶世の美女にして最高の女性歌人である小町の依頼は「恋文を書いた男を探してほしい」というものだった。当代きっての美男美女が織りなす平安王朝謎解き絵巻。 8の66 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー  有栖川 有栖 ほか著 7時間47分  恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖、背筋×集められた怪談から導かれる真相、貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦など全6編を収録。最高級の恐怖を詰め込んだ書き下ろしアンソロジー。 8の67 月収  原田 ひ香 著 6時間41分  月にいくらあったら幸せ?年金暮らしで月収4万円の66歳から、株や投資信託で月収300万円ある52歳まで、それぞれの月収に見合う生活を送る6人が織りなす、お金をテーマにした人間ドラマ。 8の68 親の家が空き家になりました  葉山 由季 著 7時間50分  夫と2人暮らしの50代の主婦・瞳は、母と同居することに。コロナ禍中に母が急死すると、空き家になった実家や相続、家族の問題に直面する。全国の空き家は900万戸。決して他人事ではない空き家問題をリアルに描く。 8の69 大江戸あにまる  山本 幸久 著 8時間14分 [点字あり] 江戸は異国から来た動物で大騒ぎ!石樽藩の江戸留守居役の下で働く幸之進は、お人好しで失敗ばかり、剣術も苦手。ある日、草花や獣に目がない福助という変わり者が国許からやってきて…。笑いと涙と動物がいっぱいの傑作時代小説。 8の70 盗っ人から盗む盗っ人 2 盗っ人問屋  藤 水名子 著 6時間6分 老舗の呉服問屋の宴席に、場違いにも招かれた小間物屋の主・東次郎。その正体は盗っ人から盗む盗っ人〈唐狐〉。宴席で紹介された源兵衛はなにやら危ない匂いのする男だった。探りを入れるとその闇が明らかになり〈唐狐〉は、欲に目のくらむ源兵衛を罠にかける。                      8の71 おとなの大ピンチ図鑑 おしごと編 悶絶!抱腹!すべて実話!  おとなの大ピンチ研究会 編 2時間29分 「部長はあいかわらず席を外しております」。社会人になって数ヶ月、電話にも慣れてきた頃にやらかした言い間違い。だって、部長、いつも席にいないから…。仕事でやらかした、あんな失態、こんな大恥、大惨事も、いつの日か必ず笑い話になる。みんなの大ピンチにクスッと笑って、明日への活力にする本。 8の72 1日10分の哲学  大嶋 仁 著 5時間47分 [点字あり] 哲学は人間が生きる意味を問う学問であり、大なり小なり誰しもが自分なりの哲学と共に生きている。世に知られた哲学者だけでなく、大リーグの首位打者、愛を詠う詩人、古今東西様々なエピソードを基に、哲学のエッセンスを分かりやすく解説。 8の73 パリの本屋さん  鹿島 茂 著 10時間31分  古書店はその国の縮図。一癖も二癖もある古書店、文化の中心を担ってきたカフェ、邸宅美術館とルーブル美術館それぞれの楽しみ方、美しくも醜くもあるパリの歴史散歩。知的刺激に満ちた読むパリ・ツアー。 8の74 消費者金融ずるずる日記 当年59歳、「ご利用は計画的に」お願いします  加原井 末路 著 6時間39分 貸した私が悪いのか?30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を消費者金融業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した著者が、自身の実体験をもとに消費者金融マンの仕事と人生を綴る。 8の75 生き物の「居場所」はどう決まるか 攻める、逃げる、生き残るためのすごい知恵  大崎 直太 著 11時間55分  世界は広いが、それぞれの生き物が生きることができるのは、ほんの小さな場所である。ウナギは川底の穴、モンシロチョウはキャベツ畑。なぜそこに決まっているのか。様々な生き物を例に、生き残るための巧妙な知恵を紹介。 8の76 お金が貯まる健康習慣 がんばらないくよくよしない  鎌田 實、荻原 博子 著 4時間29分  老後の2大不安はお金と健康!「お金」と「健康」のプロが、メタボとお金の深い関係や、貯金より「貯筋」の大切さ、高齢期を幸せに生きるための行動習慣や考え方などを語り合う。 8の77 「アート」を知ると「世界」が読める  山中 俊之 著 9時間23分  NYタイムズではアート関連の記事が頻繁に1面を飾るなど、欧米エリートにとってアートは不可欠な教養である。アートには民族、政治、経済が凝縮されている。アートを前に、いかに問いを立て、深い洞察を得るかについて解説する。 8の78 高倉健の図書係 名優をつくった12冊 谷 充代 著 4時間41分 [点字あり] 「探してほしい本がある」。これだと思った一冊を、ボロボロになるまで繰り返し読んだ俳優・高倉健。読んだ活字が、生き方が芝居に出る。彼が求める本を探して調達した「図書係」が、健さんとの書籍を介した交流を明かす。 8の79 辞書には載っていない!?日本語  高村 史司 著 3時間27分[点字あり] 警察が使う「こんにゃく」「レンガ」って? 「タヌキ」な宿泊客の正体とは?隠語、業界用語、洒落言葉。一般の辞書には載っていない、知られざる日本語252語を解説。言葉の由来やその言葉にまつわるエピソードなど、つい人に話したくなるネタも紹介。 8の80 葬られた本の守り人 ブリアンナ・ラバスキス 著 高橋 尚子 訳 20時間13分 [点字あり] ナチスに招かれた米国人作家、パリにある<焚書された本の図書館>の図書館員、ニューヨークの兵隊文庫の図書審議会員。3人の女性は時と国を超え、迫害された本を救うためにつながり…。本を愛するすべての人に送る米国発ビブリオ歴史小説。 25ページ 〈点字図書〉※81から100まで 8の81 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚  みくのしん ほか著 4巻 集中力が続かない、文字を読んでもすり抜けていく、何度も同じ行を読んでしまう自分に腹が立つ、といった理由で生まれて一度も読書したことがないwebライターのみくのしん。そんな男が本を読むといったいどうなる…!?友人のかまどと共に「走れメロス」などの名作を楽しく会話しながら読む。 8の82 ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡  浜田 哲二 ほか著 4巻 [デイジーあり] 終戦直後、沖縄に散った兵士の家族に届けられた「詫び状」。送り主は24歳で歩兵大隊を率いた青年将校・伊東孝一だった。大隊の戦いの軌跡を辿りながら、亡くなった部下の人となりとその遺族から届いた手紙を紹介。 8の83 近くも遠くもゆるり旅  益田 ミリ 著 2巻 [デイジーあり] つまらない旅はない。きっとなにかはつまっている、はず。近くも遠くも、ゆるゆると。高知、奈良、青森からスイスまで、どこに行っても、のんびり自由な旅エッセイ。 8の84 カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」  室橋 裕和 著 4巻 [デイジーあり] 日本のいたるところで見かける格安インドカレー店。実はそのほとんどがネパール人が経営しているもの。そのうえ、どの店も似たようなメニュー。「インネパ」と呼ばれるこれらの店が日本で増殖していった謎を追ったノンフィクション。 8の85 ゼロからわかるマネーの常識 NISA、イデコから保険、税金、住宅ローンまで  日本経済新聞社 編 3巻 [デイジーあり] 決済、銀行・預金、金融商品、社会保障、税、住宅ローン、年金、相続…。「これだけは知っておきたい」マネーの用語や制度について、Q&A形式でわかりやすく解説。 8の86 怪談和尚の京都怪奇譚 怖~い 三木 大雲 著 3巻 京都・蓮久寺の三木住職のもとには、助けを求める人が絶えません。悪霊に祟られた人、ポルターガイストに悩まされる人、人形をお祓いしてほしい…。そんな実話や自身の体験など現代の怪談・奇譚の数々をお届けします。 8の87 天才なのに変態で愛しい数学者たちについて 郷 和貴 著 3巻 偉大な数学者たちはその性格も人生もすごかった…!ピタゴラス、ニュートン、岡潔などクセの強めな数学者たち15人の人生と、その功績をコンパクトにまとめて紹介する。数学が嫌いな人でも気軽に楽しめる数学史の本。 8の88 僕には鳥の言葉がわかる  鈴木 俊貴 著 3巻 古代ギリシャ時代から現代に至るまで鳥は感情で鳴いていると思われていたが、ある一人の男によってその定説は覆ることとなった。「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した著者が、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを軽快に綴る科学エッセイ。第13回(2025年)河合隼雄学芸賞受賞作。 8の89 コレステロール・中性脂肪 放っておくと「突然死」!? 脂質異常症を改善するために  山下 静也 ほか監修 2巻 脂質異常症がある人は日本に150万人以上いるとされています。そんな脂質異常症を放っておくと動脈硬化につながり、心筋梗塞などによる突然死を引き起こす。脂質異常症を改善するための食事や運動、薬物療法のポイントをわかりやすく解説します。 8の90 時短でカンタンちゃちゃっと作れる毎日ごはん 4  福井新聞 編 1巻 福井新聞第1・3・4木曜日連載に掲載された「おかずレシピ時短でカンタン毎日ごはん」の中から、2024年5月~2024年10月に掲載されたレシピを1冊にしました。巻頭特集は「フライパンひとつで作る!簡単パスタ」です。 8の91 クックパッド免疫力を上げるシニアごはん 毎日食べたい全88品のおいしくて体にいいおかず  成田 美紀 監修 3巻 [デイジーあり] ウイルスや細菌を寄せ付けない「免疫力」は食事と生活習慣の改善でしかチャージできません。クックパッドに投稿されているレシピの中から、シニア世代に限らずおすすめしたい免疫力を強化するレシピを厳選して紹介します。 8の92 こちら、まほろば動物病院  鷲塚 貞長 著 1巻 [デイジーあり] ケガを負ったアヒルを捕まえるためにカヌーに乗ったり、車に閉じ込められた犬を助けたり、ライオンの診療で動物園に出かけたり…。獣医師ワシヅカ先生のてんやわんやで大忙しの毎日を綴ります。 8の93 91歳5か月 いま想うあの人あのこと  岸 惠子 著 3巻 [デイジーあり] 月日は容赦なく流れ、私は90歳になってしまった。この歳になって気づいたこと、私だけが知っているあの人の素顔、あの男性との恋の顛末…。「豊饒な孤独」を生きる女優・岸惠子が自身に輝きや翳りを刻んだ人生を語る。 8の94 死ぬまで使わない日本語  杉岡 幸徳 著 4巻 日本語は非常に語彙の多い言語だが私たちがふだん使う言葉はごくわずかで、多くは使われないまま眠っている。「ぐりはま」「面黒い」「猫の魚辞退」といった425の珍しい言葉を取り上げて意味を紹介。 8の95 逃亡犯とゆびきり  櫛木 理宇 著 5巻 「世良か?」その電話は唐突だった。相手は未散にライターとしての基礎をもたらした親友の古沢福子からだった。一か月前に起きた「女子中学生墜落死事件」の記事を執筆すべく取材を重ねていた未散は彼女のある言葉に事件の真相を暴くヒントを見つける。めでたく記事は話題となるが…。 8の96 姥玉みっつ  西條 奈加 著 5巻 [デイジーあり] 名主の書役としてお麓が暮らす「おはぎ長屋」へ、幼馴染のお菅とお修が転がり込んできた。お麓は静かに安穏の余生を送ろうとしていたがそんなある日、お菅が空地で倒れた女と声が出せない少女を見つけてきて…。 8の97 星の教室  高田 郁 著 3巻 [デイジーあり] 中学の卒業証書を受け取っていないさやか。義務教育さえまともに終えていないという負い目が、彼女を生き辛くさせていた。ある日、さやかは夜間中学の存在を知り、20歳の春入学を果たすこととなる。仲間たちに支えられて過ごす日々がさやかの心を解きほぐし、しだいに密かに夢を持つようになり…。 8の98 絞め殺しの樹  河崎 秋子 著 7巻 [デイジーあり] 北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは10歳の時に祖母の知り合いの家に引き取られる形で再び根室へ戻る。ミサエを引き取った吉岡家ではぼろ雑巾のようにこき使われ、数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。養子に出された息子の雄介は母・ミサエの人生の道のりを辿ろうとする。 8の99 ある行旅死亡人の物語  武田 惇志ほか 著 3巻 [デイジーあり] 2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで身元不明の女性が孤独死した。その女性がこの世に残したものは、星型のペンダントと写真と珍しい苗字の印鑑、それと現金3400万円─。わずかな手掛かりをもとに「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ。 8の100 真珠湾の冬  ジェイムズ・ケストレル 著 山中 朝晶 訳 10巻 1941年のハワイ。アメリカ陸軍上がりの刑事マグレディは、白人男性と日本人女性が惨殺された奇怪な事件の捜査を始める。戦乱と死が渦巻く激動の太平洋諸国で一人の連続殺人犯を追う刑事の執念。世界最大のミステリ文学賞であるエドガー賞最優秀長篇賞受賞作。 29ページ 司書の掘り出し物 当館で過去に製作した図書や受け入れた雑誌の中から、貸出担当の司書が、掘り出した5冊をご紹介します。タイトル、著者、資料種別、巻数、内容の順です。別媒体がある場合は表示しています。 〈点字図書〉 ※101から105まで 8の101 恐い怪談  松原 タニシ 著 3巻 迷子になった男の子を家の前まで送ったが、その子は黄色い帽子を落としてしまっていた。帽子を届けようと男の子の家のインターホンを押すと…。事故物件住みます芸人が集めた実話怪談を100話収録。 8の102 平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶 弓狩 匡純 著 2巻 デイジーあり 今を生きる高校生たちが証言者と密に接することで、戦争や原爆を見つめなおしていくさまを綿密に取材して描いたノンフィクション。 8の103 ニュースの言葉  毎日中学生新聞編集部 編著 5巻 デイジーあり イラク復興特措法、皇室典範、三位一体改革、地上デジタル放送など少し前のニュースに登場した用語を事件・出来事と関連づけながら解説。 8の104 八月は冷たい城  恩田 陸 著 2巻 デイジーあり 夏流城での林間学校に初めて参加する光彦。少年4人を迎えたのは、首から折られた4つのひまわりの花だった。不穏な空気が漂うなか、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き…。 8の105 じゅげむの夏  最上 一平 作 1巻 デイジーあり この夏休みにやりたいことを宣言した、筋ジストロフィーの親友・かっちゃん。その願いを叶えてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど…。夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で紡がれる少年たちの冒険物語。 原本奥付 「すばる」8月号 発行:オーテピア高知 声と点字の図書館 〒780-0842 高知市追手筋2-1-1 オーテピア1階 電話:088-823-9488 FAX:088-820-3218 メールアドレス:kc-120200@city.kochi.lg.jp 発行日:2025年8月5日 原本奥付、終わり